調査事例
① 技術シーズの用途探索
あなたの製品の新たな用途アイデアを、つながりのうすい業界も含めてグローバルに収集し、ビジネスチャンスの拡大を支援
こんなお困りごとに
- 自社製品を従来とは異なる新たな市場に展開して売り上げを拡大したい
- 新たに開発した製品について、グローバルにビジネスチャンスを探りたい
- どのような改良をすれば市場に受け入れられるか、潜在顧客の生の声を聞きたい
ケーススタディ:ナノ粒子の用途探索
化粧品などの用途に使用することを目的として、開発中のある特長的な生体適合性のあるナノ粒子を開発している。この材料の出口戦略の幅を広げ、よりたくさんの市場へアプローチすることを目的として、グローバルに幅広い業界のエキスパートから用途アイデアを集めたい。
回答者
大手製薬メーカー
(Manager)
国:USA
職種:マーケティング、製品管理
ポジション:主席研究員
専門分野:創薬、生化学 etc.
Q. あなたのビジネスにおける、このナノ粒子の用途アイデアを教えてください。
このナノ粒子は表面積が非常に大きく、生体適合性もあることから、ドラッグデリバリー用途に使用できると考えられる。
Q. その用途における必要な仕様を教えてください
ドラッグデリバリーとして使用するためには、標的薬物に応じて粒子サイズを自由に調整できる必要があります。また、対象となる薬物を100nm以下のカプセル化できることが必要です。
Q. その用途での使用は年間どれくらいの市場規模が見込まれますでしょうか。具体的なユースケース例を記載してください。
これは薬種によっても異なりますが、潜在的な市場規模は非常に大きく、今後も継続的に成長すると予測されています。
② 海外ニーズ調査
あなたの製品が海外でどの程度ニーズがあるか、海外展開に必要なスペックなどの情報を整理
こんなお困りごとに
- 海外進出したいが、なかなか現地に視察に行けず、自社製品のニーズがあるかわからない
- 自社の技術を海外市場に展開したいが、欧米で先行している競合がいるか知りたい
- 特定製品などに関して、求められる価格やスペックが知りたい
ケーススタディ:BtoB向け化合物の海外展開に向けたニーズ調査
現在国内で展開している、BtoB向けの製品である天然物由来の化合物に関して、今後海外での展開も検討している。各国において、国内と同様に潜在顧客からの引き合いがあるのか、ローカルの競合がいるのかなど、市場環境について具体的な情報を集めたい。
回答者①
大手化学メーカー
(Manager)
国:USA
職種:製品管理
ポジション:製造マネージャー
専門分野:材料科学、ナノ物質、etc.
Q. この天然物由来の化合物を購入してご自身のビジネスで使用することにどの程度興味がありますか?
はい、興味があります。それを私たちの製品に添加剤として使用することで、顧客に対して付加価値をアピールすることができます。近年、環境問題への関心の高まりから、天然物由来であることは大きな価値になり得ます。
Q. その用途における必要な仕様を教えてください
XXX, YYY, ZZZなど、多くの競合他社が存在すると思います。実質的には同じ化合物が異なる会社から提供されています。
Q. その用途での使用は年間どれくらいの市場規模が見込まれますでしょうか。具体的なユースケース例を記載してください。
類似する製品は市場多く出回っており、価値をしっかりと伝えられる必要があります。そのために、顧客に対して信頼感を与えられるということは一つの訴求点であり、製品の信頼性をよく見せるための努力を行うべきだと思います。
Q. この天然物由来の化合物を購入してご自身のビジネスで使用することにどの程度興味がありますか?
今すぐにはわかりません。判断するにはもう少し情報を得る必要があります。私の製品の材料の一部をこの材料に置き換えられる可能性はありますが、製品の安全性の情報についてもう少し詳しく知る必要があります。
Q. この製品の競合となる具体的な製品を知っていますか?
台湾では、XXXブランドの「〇〇〇」やYYYの「△△△」が既に市場に存在します。また、化合物としての提供ではなく、カプセル状に加工された類似の製品も存在します。
Q. この製品を選ぶ上で、どのような物性が最も重要でしょうか。
食品用途に使用する場合は、有害物質である●●●を減らすことができることが重要です。台湾社会は高齢化しており、健康面でのアピールが、競合品との差別化において、もっとも重要と考えています。
回答者②
大手飲料メーカー
(Director)
国:台湾
職種:企画・マーケティング
ポジション:販売管理
専門分野:食品、食品化合物 etc.
③ 技術トレンド調査
現在業界で開発検討されている新規技術について、専門家の意見をもとに比較し、どのようなきっかけでいつ頃普及するのかなどを調査
こんなお困りごとに
- なじみの薄い分野における市販のレポート等ではわからない技術開発動向を把握するため、候補技術の開発状況を専門家に聞きたい。
- 次世代技術が、いつ頃どのようなきっかけで普及する可能性があるのか知り、市場環境の変化に備えたい。
ケーススタディ:次世代エネルギー貯蔵技術の将来展望
スマートグリッド・VPPなどの分野における新規事業を検討している。必要なエネルギー貯蔵技術について、近年多くの選択肢があるなか、自社が採用すべき技術を候補技術を比較しながら判断し、いつ頃市場環境が大きく変わるのかを把握したい。
Q. スマートグリッド向けにおいて有望だと考えるエネルギー貯蔵技術は?
Q. 現在の開発ステージはどのレベルだと考えますか?
Q. それぞれのエネルギー貯蔵技術について、今後普及が広まるきっかけとなると考えるのは何でしょうか?
回答者①
国:韓国
職種:品質管理
ポジション:シニア研究員
専門分野:電池、エネルギー貯蔵 etc.
既存のリチウムイオン電池は材料コストも高騰しており、安全面での課題がある。鉛イオン電池などの非リチウム系の電池の材料は低コストで、安全面での影響も少ないため、大規模化してVPPのエネルギー貯蔵技術として適用できる可能性が高い。製造コストが下がれば、1~3年以内には市場に投入されると想定している。
燃料電池は希少材料への依存が比較的少なく、充放電サイクルに対する寿命も長い、また温度変化にも強い技術です。すでに小規模には市場投入されていますが、今後他のエネルギーシステムと統合できる柔軟なソリューションが開発されればさらに広く普及すると考えています。
回答者②
国:メキシコ
職種:事業企画
ポジション:事業開発マネージャー
専門分野:事業戦略、環境 etc.
回答者③
職種:エンジニア、R&D
ポジション:主席研究員
専門分野:バッテリー、シミュレーション etc
レドックスフロー電池は大きな設備であり、住宅用途には不向きだが、風力プラントなどの大規模用途には適している。電解液を追加するだけで簡単に容量を拡大できる。既に小規模な商業化はされているが、コストが削減されれば普及が見込まれる。