「OIC direct」は、事業で直面する様々な質問・疑問を、「OIカウンシル」に登録している世界中の技術系エキスパートに直接投げかけ、3日で回答が得られることを特徴としたナインシグマの新サービスです。御社にはさっそく「OIC direct」をご利用いただいたわけですが、もともとこういったサービスにニーズがあったのでしょうか?
「OIカウンシル」は、既存のお取引先など自分たちの持つコネクションの外にいる海外の技術系エキスパートが多数登録しているのが魅力ですよね。私たちの開発素材のエンドユーザーとなる方々も多く、弊社では、用途探索の場面などでこれまでも「OIC survey」を活用してきました。「OIC survey」はじっくりと質問・調査できるのが利点で、社内での利用実績も着実に増えてきています。一方で、「ここのポイントだけ聞きたい」といったカジュアルなヒアリングを希望する声もありました。「OIC direct」ローンチの知らせを聞いて、「(質問項目を多数設定できる)OIC surveyを使うのには勿体無いけれど、今すぐに1つ聞きたいことがある」という現場のニーズにぴったりフィットするもので、まさに「渡りに船!」と、すぐに利用したいと思いました。
開発現場の方々と頻繁にコミュニケーションを取っていらっしゃるからこそのご判断ですね。
そうですね、私が研究開発現場から異動し新規事業推進グループの所属となってから2年近くとなりますが、最近では事業開発の「ちょっとした困りごと」が自分たちのところへ持ち掛けられる流れができてきた、という実感があります。社内でOIカウンシルを利用したことのあるメンバーも増え、中には「リピーター」も多くいますし、「外部知見の活用といえばナインシグマ」という知名度も上がってきていますね。OIカウンシルを使ってみたいのでまずは社内窓口である私に聞いてみよう、というルートができあがってきています。
「OIC direct」初利用となる今回、どのような目的を持っていらっしゃいましたか?
会社としてまったく新しい分野に進出していくための検討を進める中で、ある技術について、どのような性能が求められているか、特性や価格情報など「生の声」を得たいと利用しました。通常であれば、こういうプロジェクトの初期段階では、調査本を当たったり業界内のコネクションにヒアリングをしたりしますが、海外ベースの技術者ネットワークに聞いてみる方がリアルで信憑性の高い情報が得られると思いました。
「OIC direct」を実際に利用されてみて、率直な感想をお聞かせください。
今回の調査はより具体的で信憑性の高い回答を必要としたので、調査対象者をかなり限定し実施しました。回答数は9件だったのですが、内容が希望通り充実していたのと、「回答者の中から5名まで追加質問ができる」という機能のおかげで、十分有意義な結果が得られていると思います。今まさに、追加質問に対しエキスパートからの返信があり、やりとりを進めているところです。
3日という短期間に海外からの情報が得られ、追加質問でより深掘りもできるということを考えると、料金設定はリーズナブルですね。「OIC direct」は10回のチケット制ですが、これを今後社内でどう使うかは検討中です。各部門から引き合いが多く来そうな予感がします。私たちのような新規事業推進を統括する部門が窓口となって管理するのがよさそうと感じています。
私たちが「OIC direct」で“売り”にしているスピード感は実感していただけたでしょうか?
3日は十分に早かったです。例えば、金曜にご相談して、翌週半ばには回答が手元にある状態ですから、その他の業務に当たっている間に情報が集まるのはとても便利です。新しいことを考える際、チームにとってスピード感はとても大切ですから。
1つの質問を投げるだけなので準備も非常に簡単でした。質問作成もナインシグマのコンサルタントがサポートしてくれるので助かりましたね。1問とはいえ込み入った内容ではあったので、的確なフィードバックを得られるよう、コンサルタントの方には質問の書き方を一緒に考えていただきました。
準備期間も回答期間も短くて済むので、例えば年度末などで忙しいタイミングでも使いやすく、プロジェクトの進行をスムーズに進められてよいと思います。
今後、「OIC direct」はどのような場面で御社ビジネスのお役に立てそうでしょうか?
事業部で新たに進出していきたい領域があるときに、OIC directを通じて情報を得ることで、適切なフィールドに適切な切り口でスピード感をもってアプローチしていけると期待しています。これまでの現場のニーズを見ていると、引き合いはかなりあるのではないかなと予想しています。
まだ構想段階ではありますが、新規テーマ開発のステージゲートとして、プロジェクトの「Go」「No Go」を判断するために、OIC directのような外部知見サービスの利用を組み込んでいけないかということも考えたりしています。
ゆくゆくは「社外のツールを使って確認したの?」というコミュニケーションが自然に行われるようになるのが理想ですね。
そのように信頼してご活用いただけるよう、私たちもサービスクオリティの向上に取り組んでまいります。今後とも御社のオープンイノベーション文化の定着をぜひお手伝いをさせてください。本日はありがとうございました!