「OIカウンシルは、自社の既存技術・知識の枠組みを外して、異なる可能性を探索するのに最適です」
三生医薬株式会社 様
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『OIカウンシル』利用者インタビュー

『Open Innovation Council (OIカウンシル)』は20年以上に亘り850社を超えるグローバルトップ企業の課題を解決してきたNineSigmaの技術コンサルティングノウハウを活かし、海外の技術者・専門家・潜在顧客などの声を短期間で多数集めることができる独自のエキスパートプラットフォーム。 今回インタビューをさせていただいた三生医薬株式会社様は、これまで自社で培ってきたシームレスカプセル技術の活用機会を見出す取り組みとして『OIカウンシル』を活用されました。同社で新規事業開発を牽引されているマーケティング部 事業開発課(取材当時) 福田様より、『OIカウンシル』をどのようにご利用いただいたのか、詳しくお話を伺いました。

今回『OIカウンシル』を使われたきっかけを教えていただけますか。

これまで自社で培ってきたシームレスカプセル技術を別の場所で活用できないかと考えていました。新規事業を検討していく中で、いくつかの仮説がありましたが、「自分達とは全く違う知識をお持ちの方、特に海外の方が、我々が持つ技術を見た時にどのように考えるのだろうか」という思いがあり、今回『OIカウンシル』を利用してこの技術の活用先に関するアイディアを募集させていただくことにしました。

– シームレスカプセル技術を用いた新規事業の可能性を切り拓くため『OIカウンシル』を活用 –

実施前『OIカウンシル』へは、どんな期待をお持ちでしたか。

「数は少なくても良いので、何か光るもの、特に自分達が考えていなかったようなアイディアが出て来ること」を期待していました。同時に、回答結果に新しいものが無く、自分達が考えていた内容と被っていたとしても、仮説検証になるのではないかと考えていましたね。住んでいる場所も、仕事の業界も全く異なる環境に居る方々が、「自分達と同じことを考えている」ということが気付きになるのではないかと考えていました。

『OIカウンシル』で得られた回答結果については、どのような感想をお持ちになりましたか。

自分達が持っていた仮説については、『OIカウンシル』のレポートで内容が強化されたと思います。ナインシグマのコンサルタントにも、回答を読み解くところに入ってもらい、重要なポイントを抽出頂いたのはよかったですね。それによって、今後「より一層力を入れて進められる」という確信を持って取り組むことができるようになりました。

アイディア出しの方は、バラエティに富んだ回答が集まりましたね。健康食品・医療以外の分野はまったく土地勘がないですし、『OIカウンシル』を使わなければ、そこにある課題にも気づくことが出来ませんでした。『OIカウンシル』のエキスパートから多くの指摘をもらったことで、検討のきっかけをいただきました。

またその中に、自分達では絶対に辿り着けなかった、いわば「思考の白地図」になっていたようなアイディアがあり、ハッとさせられました。今まで考えても見なかったけれど、「確かにこの分野はあるね」と。そこから「これはもう少し広げて、この分野でどんな取り組みができるか真剣に考えてみよう」という話になり、検討プロジェクトが立ち上がりました。開発・営業メンバーが共にブレイクスルーを求めていた中で、『OIカウンシル』を活用し、新しいテーマが導入されたことで、社内が大きく動き始めました。

- 新規事業開発を牽引されているマーケティング部 事業開発課(取材当時) 福田様 -

『OIカウンシル』での気付きによって、社内に新しいプロジェクトが生まれたのですね。

そうなんです。他にも、デザイン思考のようなプロセスで新しい事業を検討するのにも、『OIカウンシル』の回答結果を活用しました。 通常の使い方では「人の口に入れて、飲む」のがカプセルですが、例えば、「自然物ではなく人工物の中で、内容物を放出するとしたら?」「人間の手で潰せる特性を活かし、ここで潰すと都合が良いというようなシーンはどこだろうか?」「カプセルを容器として扱う、カプセルの皮膜部分を捨てるような用途には使えないだろうか?」というような発想法です。

もちろん『OIカウンシル』には優秀な方々が大勢居ますので、出てきたアイディアをそのまま使うこともあると思います。ですが、『OIカウンシル』はイノベーションの自動販売機ではありません。自分達が思い付かなかったものが魔法のように次から次へと出てくるとは思わない方が良いと思います。新規事業を検討するにあたって、Voice of customersのような具体的な声から抽出される概念を、一度抽象化して、その上で別の形でアイディア出しをして、再度具体化することが大事だと思っています。

『OIカウンシル』の回答結果を有効活用いただきありがとうございます。OICの良さはどんなところにあるとお考えですか。

1つ目が、自分達のネットワークでは、コンタクトすることが難しいような方々との接点が持てるところですね。様々なバックグラウンド、知識をお持ちのエキスパートからアイディアを引き出すことができる点は素晴らしいと思います。

2つ目が、ナインシグマのコンサルタントに入っていただくことで、回答内容が整理されて出てくる点ですね。まとめて頂いた資料はまず新規事業開発のプロジェクト内で内容を共有して、先程のような議論に繋げていきました。元々持っていた仮説のアイディアと『OIカウンシル』の回答内容を抽出して得た議論の結果を、経営陣・上層部に共有して、優先順位を共有していくのにも大いに役立ちましたね。自分達だけでは考えなかったところ、考えられなかったところに気付くことができ、検討に乗り出すきっかけを頂けたことに大変満足しています。

色々と貴重なお話を伺わせていただきありがとうございました。最後に、『OIカウンシル』に興味を持たれている企業様に向けて、一言お願いします。

『OIカウンシル』は、自分達のアイディアだけだと前に進みづらい、仮説・アイディアが足りないと思ったところに活用するのが良いと思います。自社の既存技術・知識の枠組みを外して、異なる可能性を探索するのに非常に良いサービスだと思っています。『OIカウンシル』には海外の様々な領域で活躍されているエキスパートが集まっています。だからこそ、自分達の思考の外のアイディアを得ることができるのだと思います。こういったサービスは他には無いですね。

三生医薬株式会社 マーケティング部 事業開発課(取材当時)
福田 光弘様

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